内視鏡検査
日本人の死因の第一位は悪性新生物(がん)です。
がんの中でも肺がん、胃がん、大腸がんが上位3位を占めています。
大腸癌は女性の死亡原因の第1位、男性は第3位となっています。
大腸がん、胃がんは症状が現れた時にはかなり進行してしまっています。
早期がんの状態で発見できれば、高い確率でがんを治す事ができます。
がんを早期発見するために定期的な全大腸内視鏡検査、胃内視鏡検査を受ける事をお勧めします。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査とは、先端に高性能カメラがついた細くやわらかいチューブ(直径1cm程度)を肛門から挿入し、大腸全体を観察する検査です。
早期大腸がん、大腸ポリープは自覚症状がほぼありません。この為大腸癌で命を落とさないためには定期的な検査が大切で、何も症状がなくても2~3年に1回の検査が推奨されています。
大腸癌は、まれにいきなり発生するがんもありますが、通常は良性のポリープが少しずつ大きくなってがんになります。
ポリープの状態で早期発見し切除することでがんになることを防ぎます。
大腸ポリープは50歳から発見率が高くなってきます。
50歳を過ぎたら一度内視鏡検査を受けましょう。
下記の症状がある場合には検査をお勧めします。
大腸内視鏡検査の流れ
当院では楽に検査を受けて頂くために鎮痛剤と鎮静剤を使用して検査を行っています。
使用しないで検査を行うことも出来ますのでお申し出下さい。
全大腸内視鏡検査は予約が必要です。
検査ご希望の方は一度外来を受診してください。
検査前日 | 食事(朝、昼、夕)は検査食を召し上がっていただきます。 |
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検査当日 | 自宅または病院で下剤を飲んでいただき、その後検査となります。 |
検査実施 | 検査着に着替え、お尻の部分に切れ目のあるパンツをはいて検査をします。 |
検査終了 | 検査後しばらく安静にしていただきます。(1~2時間程度) |
結果説明 | 診察室で検査のご説明をします。 |
胃内視鏡検査
胃がんは日本では、肺がんについで2番目に多いがんです。
胃がんも早期胃がんの状態で発見できれば、手術による治癒率も高くなります。
また、病変によっては内視鏡手術の適応となり、開腹手術をしないで済むこともあります。
胃がんで命を落とさないためには定期的な胃の検査が大切です。
何も症状がなくても1年に1回の検査が推奨されています。
胃の検査には胃透視(バリウムの検査)、胃内視鏡検査がありますが当院では胃内視鏡検査をお勧めしています。
下記の症状がある場合には検査をお勧めします。
胃内視鏡検査の流れ
当院では楽に検査を受けて頂くために鎮静剤を使用して検査を行っています。
使用しないで一緒にモニターをご覧になりながら検査を行うこともできますのでお申し出下さい。
胃内視鏡検査は下記の前処置を正しく行って頂いていれば予約無しで当日検査を行うことができますが、予約が入っている場合もありますので前日に来院して頂くか電話予約をお願いいたします。
検査前日 | 食事(朝、昼、夕)は召し上がってください |
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検査当日 | 絶食で胃の中を空っぽの状態にしておきます。お茶や水はとってもかまいません。 |
検査実施 | 胃の中の泡を取り除いてきれいにするため、コップ半分程度の消泡剤(液体)をお飲みいただきます。 |
検査終了 | 検査後しばらく安静にしていただきます。(1~2時間程度) |
結果説明 | 診察室で検査のご説明をします。 |